うちの工場内にツバメがいつのまにか巣を作っていた件

皆さんこんにちは。
タイトル通りなのですが、工場の入り口付近にツバメが巣を作ってしまいました。

見えづらいですが写真真中くらいに↓

気配がしていたのはかれこれ数週前なんですが、いつも開けっ放しの工場裏のシャッターからいつしかツバメのつがいが頻繁に下見(?)に訪れるようになり、
それから「ここの天井部が良いよねー」と決めたのか、外に飛び立っては枝や藁なんかをクチバシにくわえては戻り、せっせせっせと何度も何度も外と工場を往復し、つがいは自分たちの愛の巣を作り上げていきました。

ツバメは人間をそれほど恐れない(近づいたりすりゃ逃げるが)鳥のようで、シャッター脇で休憩中の私らの頭上を気にすることなく風のように飛んでいきます。
ツバメの飛行速度は最高で200km/hに達することもあるそうで、あんな小さな体と羽でよくそれほどまでの速度が出せるものだと感心します。
さすが特急列車や新幹線の名前になるだけのことはある!

また、あのブレーキ性能もとてもよくできていますね〜。巣の前に戻った時のあの減速っぷりは本当に凄い。


で、それから1〜2週間ほどで巣も完成し、あとは無事に産卵してヒナを・・というつがいの所に、どうやら別のオスツバメが邪魔をしに来たようす。

調べるとこのオスツバメは、前のオス(正夫)との間に出来たつがいの卵を巣から落とし、メスを奪い、新たに自分の卵を産んで巣を乗っ取ろうとするという、もし人間界にいたならとんでもない凶悪犯罪者です。

こういった自然界の残酷かつドス黒いドラマも途中にあったようですが、どうやらその邪魔をしたオスは追い払われたようで、ひとまず大きな危機を乗り越えた巣のほうから、卵から孵ったヒナの鳴き声が聞こえてきました。

つがいのツバメは今日も餌探しに忙しそうで、今のところヒナたちは順調に育っているようです。

ツバメは昔から、農作物を食いあらす虫や、蚊やハエを食べてくれるので益鳥として大切にされてきたのだそうです。

うちとしては糞害だけが少々厄介なのですが、最近ではツバメ自体も数を減らしているようで、こうしたツバメの生態や、懸命に子育てをする鳥たちの姿を間近で見れるのは貴重な事なのかも知れません。

無事にヒナが巣立つまで、糞の掃除はしてあげようと思います。