驚くべき看板の効果!

うちの工場の前には国道403号線が通っています。
この道は、加茂方面と三条市を結ぶ道路というだけでなく、新潟市の方からや福島県会津地方からの車の入り口の役割も持ち合わせており、
そのため県外ナンバーのトラックなんかも多く通りますし、通退勤時にはなかなかのラッシュとなる幹線道路であります。

で、せっかくこれだけ多くの交通量のある道路の前という恵まれた立地に工場はあるのだし、うちが鍬の柄を作ってる会社だというのと、農工具修理や、こういうの作って欲しいという要望があったらぜひ寄って下さいね! というメッセージを少しでも多くの人に伝えるために作ったのがこの看板です。

・・ベニヤ板に私が文字とへたっぴなイラストを書いたものなんですが、設置は一昨年?だったでしょうか。

最初は「まあ、1年に一人くらいはこれを見て持ち込んでくれる人がいるだろう・・。」くらいに思っていたのですが、
看板を立て始めて数週間後、待望の第1号のお客様が修理の鍬を持ち込んでいらしてくださいました^^

工場でただひたすら黙々と製品を作って配達、というのを繰り返している我々にとって、直接使い手の方から訪ねてきてくださり、声を聞けるという事は、本当に新鮮であり、嬉しいことでした。
そして、新しい鍬の柄にすげ替え、そのお代金を頂戴したときに、そのお客さんから「ありがとう」というお言葉をかけてもらった時は、この工場に勤め始めて一番嬉しい瞬間でありました。

その後も、ぽつぽつとうちの工場に修理やすげ替えの依頼で立ち寄ってくれる方々はいらっしゃって、今では2週間に一件くらいにまで増えました^^
持ち込んで来てくださった方と世間話ができるのも楽しいですし、やはり色々な人と交流できるのは良いですね。

柄のすげ替えにまさかこんなに潜在的な需要があっただなんて。
しかもこの看板、結構みんな見てくださっているんだなあ、とただただ感激です。
何事もやってみないとわからないものですね。



鍬の柄だけでなく、農工具全般ですので、皆さんいろいろな道具を持ってきて下さるので、それらの道具を見れるのも楽しいです。

たとえば、
・餅つき用の杵の柄、特注大サイズのもの
・土木作業現場の特大掛矢の柄。ヘッドが担げないほど重かった!腰痛めそう!
・木割り・斧の柄の湾曲したもの
・造林鎌のすっごい大きいもの
・耕運機(これはさすがに専門外なもので近くにあるクボタのお店を紹介しましたが(笑)

その他にも、うちの設備ではできなくとも、三条市には様々な形のものを作れる木工屋さん・鍛冶屋さんが多くありますので、何でも持ちこんで下さればうちの工場が窓口となってできる限り対応します。(もちろん中には出来ないものもあるわけなのでその辺りは予めご了承願いたいのですが)

持ち込まれた鍬を見ると、さびてはいるものの、いずれも昔から使われているのであろう丈夫な作りなものが多いです。
だから、柄のほうが先に参ってしまい、頭部分はまだまだ研いだり鋼を付け替えれば切れ味が甦る、というものが大変多いです。

うちは木工なので鍬のアタマはつくれませんが、そっちの部分に関しては、うちと懇意にして頂いている鍛冶屋さんが修理をして下さるので、柄のすげ替えの事ばかりでなく、アタマのほうの修理につきましても、ぜひマサコーへご相談ください!

生まれ変わった農具で、気持ちよく作業してみませんか!

それでは、今日はこの辺で失礼します